2011年4月26日火曜日

【ドイツ】ヒポ、通期は22.4億ユーロに赤字縮小

 

 商業不動産金融大手ヒポ?リアルエステート?ホールディングが26日発表した2009年12月期連結決算は、最終赤字が前期の54億6,100万ユーロから22億3,600万ユーロへと59%縮小した。
 
 同社は最終損益が黒字に転換するのは2012年以降になると予想している。一方、不良資産処理については、昨年の貸倒引当金は20億9,100万ユーロと、前期の16億5,600万ユーロから26%も増加。さらに、金融市場安定化基金(SoFFin)からの融資保証費用も7億4100万ユーロに達したことから業務純益を圧迫した。
 
 同社は経営資金繰りが悪化し、昨年、政府から資金注入を受けて経営再建中で、同社の発行済み株式の全額はSoFFinによって保有されている。しかし、アレクサンダー?フォン?ウースラー最高財務責任者(CFO)は26日、今後、さらに40億ユーロの資本注入が必要となる可能性を指摘した。
 
 また、同社は25日、アクセル?ウィアント最高経営責任者(CEO)が退任し、後任にマヌエラ?ベッテル(Manuela Better)最高リスク管理責任者(CRO)が指名されたと発表した。ウィアントCEOの退任理由については、SoFFinとの経営方針をめぐる意見の対立としている。
 
 ブルームバーグによると、SoFFinは世論の批判を考慮して、政府支援を受けている同社の管理職に対するボーナス支給で特別な配慮を求めたのに対し合意しなかったことや、政府融資の返済や事業拡大をめぐる戦略面で意見が一致しなかったとしている。
 
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引用元:くろネコ RMT

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